住宅性能

テクノストラクチャーとは

部材の新発想と綿密な構造計算で実現した、木+鉄で建てる、第三の工法。
それがパナソニックが開発した「テクノストラクチャー」です。木と鉄の複合梁「テクノビーム」と高強度のオリジナル接合金具を使用し、さらに構造計算や耐震実験など、最先端の技術を導入した新工法「テクノストラクチャー」。
「木か鉄か」という選択肢では得られない、木造と鉄骨造の両方のメリットを活かした工法です。

木+鉄の複合梁「テクノビーム」で
長期の高耐久性能を実現。

木には、生育してきた縦向きには強く、横向きには弱いという特性があります。つまり、”柱”のように木を縦向きに使う場合は十分な強度が期待できますが、”梁”のように横向きに使う場合、強度が不足しがちになるといった弱点があります。
そこで、テクノストラクチャーでは、この弱点を解決すべく、梁の部分に木材と鉄骨の復号梁「テクノビーム」を採用し、木造住宅の梁の強度と信頼性を高めています。軽量H型鋼を芯材に、上下を木で挟んだサンドイッチ構造により、鉄骨の強靭さを木の住まいに取り入れました。
木製梁では、長期間荷重がかかり続けると、たわみが年々増えていくクリープ変形という現象が起こり、住宅に様々な不具合が生じます。しかし、鉄骨を芯材としたテクノビームでは、このクリープ変形がほとんど進行しません。木質構造設計基準では木製梁のたわみ量を、柱間の距離の1/300と規定していますが、テクノストラクチャーではより構造の安全性に配慮。床梁と根太のたわみ量を1/600以下と設定し、構造計算上でのたわみの量を半分以下に抑える設計にしています。
強さに加え、安定した品質を保つ、先進の「テクノビーム」が、地震や台風に強い、新しい木の家を支えます。

■ 梁のたわみが与える影響は?

引き戸の開閉がしにくくなったり、建物のゆがみに発展することがあります。

時間が経っても引き戸の開閉はスムーズで、構造体の精度も保たれます。

接合部の弱点を強化するテクノ接合部品

一般的な木の家は、木の材料を切り欠いて部材と部材を接合します。このため、接合部の木材は部分的に細くなってしまい、その箇所が地震等で割れて建物の倒壊を招く例も多く見られました。
テクノストラクチャー工法では、木の切り欠きをできるだけ減らし、素材の力を引き出す金具接合仕様を採用。接合部の安定した高強度を実現しました。

一般的な木造の「ほぞ加工」。右のように木が極端に細くなる箇所があり強度上弱くなる場合がある。

土台と大引の接合金具

柱と梁の接合金具

筋かいと柱の接合金具

テクノビーム同士の接合金具

「部品の強さ=全体の強さ」ではない。
自在な設計を支える綿密な構造計算。

地震、台風、豪雪など、いわゆる災害が起こった際、住まいにどのような力が加わるのかを計算し、その力に住まいが耐えられるかどうかを詳細に検証する構造計算。近年、マンション設計などにおいて、その重要性が詠われていますが、テクノストラクチャー工法では、異なる間取りを持つ一戸建て住宅にこそ構造計算が必要だと考え、1995年の工法確立以来、オリジナルの構造計算システム「自動躯体設計システム」を使い、すべての住宅において構造計算を実施しています。
「部品の強さ=全体の強さ」ではありません。例えば、どんなに良い部品を使った車でも、全体のバランスが悪いと台無しになってしまいます。車の場合、事前に衝突実験を行い、商品全体としての強度を確認することができます。テクノストラクチャー工法でも、耐震性能を確認するために、阪神・淡路大震災とまったく同じデータを使い、実物大のモデル住宅を使った震動実験を行っています。
しかし、住宅の大きさや間取りが変わると、その住宅の強さも変わります。ある特定のモデル住宅による震動実験の結果が、すべての住宅に当てはまるとは言えません。だからこそ、テクノストラクチャーは一棟一棟すべての住宅で構造計算を行い、その安全性を確かめています。

法律を上回る388のチェック項目

一口に構造設計といっても内容は様々で、そのほとんどが、家としての最低限の条件を満たすために、法律で定められている基準のみをクリアする壁量計算と呼ばれるものです。テクノストラクチャー工法では、法律で定められた壁量計算だけでは不十分と考え、より高度で多角的な「立体的応力解析」で、388項目ものチェックを実施し、構造的に負担のかかるあらゆる部分の強度と、住まい全体のバランスを十分に確保できるようにしました。

建築基準法レベル(構造計算は行わない)

「3階建木造住宅の構造計算と防火設計の手引き(昭和63年)」などに準拠

「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(平成20年)」に準拠

COLUMN

認定制度とは?

テクノストラクチャー工法はパナソニックが確立した工法として知られており、その工法を採用するためにはパナソニックが実施する厳しい審査基準やテクノストラクチャー工法の施工研修をパスしなければなりません。
SUITE.<スイート>の家を建てる大船住研では、この基準をいち早くクリアし、テクノストラクチャーの「認定施工店」として高い施工品質を提供しています。

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